太陽の基本情報
「一筋の陽光」
太陽のメインキーワードは「成功」です。一定の成果を得ることができる可能性が示唆されています。ある時期の成功、達成、正しい評価、温かさ、幸福、人気、満足感を象徴しています。仕事の状況は良好で、新たな冒険も順調に運ぶ。健康状態は改善され、人間関係もうまくいくでしょう。大アルカナのなかでも特にポジティブな意味をもつカードの一つです。
プラスのキーワード
マイナスのキーワード
太陽の正位置の意味
正位置で出た場合は、壁から一歩外の世界へ出て、いきいきと成長をとげていくことをあらわしています。自分の「やりたい」という熱意のおもむくままに、どんどん突き進んでいくことができそうです。そうして生きる喜びを知るうちに自然とその対価を得ていくこともできるのです。
太陽の逆位置の意味
太陽は逆位置でも前向きなカードではあるのですが、それぞれの特徴や度合いは低くなってしまいます。本来なら喜びや明確さを存分に体験できるはずなのに何かが邪魔をしているのかも。ひょっとしたら、思いあがってしまった自我が邪魔をしているかも知れません。成功に対して傲慢になってはいけません。
太陽の解釈
テーマ毎に「太陽」を引いたときの解釈についてまとめます。
現在の状況
人の気持ち
仕事
恋愛
アドバイス
太陽に関するデータ
太陽と占星術
太陽(火のサインの獅子座を支配する)
太陽は、本質や目的意識といった高い次元の意識をあらわしています。占星術においては太陽にあたかも意識があるかのように判断しており、このことは地球を中心に見立てることで、地球の願望や意識を太陽に映し出しているのです。そのため、太陽の意識とは、言い換えるならば自分の理想の姿を映し出してくれる「鏡」に映った地球の存在を表すものと言えるでしょう。
獅子座は自らの存在を自分が属するコミュニティの中ではっきりと打ち出す傾向にあり、そのことは、高い創造力・表現力、そしてドラマチックな演出力となって現れます。その分自己中心的になりがちな側面がありますので、自分に陶酔してしまわないようにしましょう。
【エレメント】火
太陽と数秘術
1(1魔術師)=1+0(10運命の輪)=1+9(19太陽)
数秘術の1は最初の火花、意志、創造、ひらめき、始まり、新たな命、誕生、可能性の最初の兆候といった象徴的な意味を持っています。
ちなみに10という数はサイクルの完全な終了や前進と再生のための準備といった意味を持っています。
太陽と神話/元型(アーキタイプ)
太陽の絵柄の解釈
背景
背景には堀とヒマワリが描かれており、この子供がいる場所が、庭や家の敷地内、つまり「庭園」であることがうかがえます。人の管理が行き届いた安全な庭園で、周囲に花咲くヒマワリに取り囲まれながら、よく飼いならされた馬から振り落とされず、両手放しでギャロップする子供の図柄が描かれています。
ヒマワリも英語名を直訳すれば「太陽の花」と呼ばれるため、そのエネルギーを象徴するものとしてこのアルカナの図像を一層強調する役割を果たします。背景に4つ(四方向、四周期を表すと伝えられる)、子供の頭に乗せている花冠には6つのヒマワリが見られ、合計した10は、運命の輪で触れた完成、完全性を象徴する円を表す数字であるため、ここに美しき完成の含みを解釈することができるでしょう。
カードの半分を占める太陽
カードの半分を占める大きな太陽はまさに完成された究極存在であり、一連の大アルカナの最後に位置すべきカードのようにも思える。しかし「太陽」は19番で、後に2枚も控えています。成功や到達をあらわすシンボルであり、このカードがもつポジティブな強調されています。
赤い旗を振る裸のこども
カードの下半分には満面の笑みで白馬に乗りながら赤い旗を振る全裸のこどもが描かれています。大アルカナの21枚の中でここまで明確に笑顔が描かれているカードは他にはありません。裸の子供は「初々しさ、天真爛漫さ、無邪気さ」を表し、無防備に振る舞い、開けっ広げで何も包み隠すこともなくありのままの心を見せていることを示しています。
赤は情熱の色、その旗を能動的に振っていることから自分のやりたいことを自分の意思で進めていることが示唆されます。白のイメージは純粋、白馬は純粋な気持ちで前に進むことを暗示しており、総じてこのカードがもつ前向きさを意味しています。
マルセイユ版との比較
マルセイユ版ではこどもは二人描かれています。表情や身体的特徴はあまり確認は出来ませんが、二人が非常によく似ていることはわかります。これは双子の象徴で、この点を踏まえるなら象徴的に腰部分を隠すことを「互いに異性同士である」と強調していると解釈することもできます。双子の象徴は「太陽」以前のマルセイユ版のカードにも多々登場した象徴であるものの、確立された個別の人間として現実的に描かれるのはここが初めて。さらに対存在が直接的に干渉しあう描かれ方も初めてなのです。これは「太陽」に至り、相反する2つの性質が初めて別個として区別され、あらゆる対立物(男と女、霊と肉、心と身体など)が直接的・人間的な方法で関わることが出来るようになったことを暗示していると考えることができます。
太陽からは黄色と赤、鋭角的に尖ったものと柔和的にくねくねしたものとが交互に描き表されていますが、これは太陽が肯定的エネルギーと否定的エネルギーの両方を併せ持っている事を表していて、あらゆる対立する力の究極的な結合によるエネルギーを持つと解釈することができます。
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