悪魔の基本情報
「ねじれた世界観」
悪魔のメインキーワードは「呪縛」です。いけないとわかっていても、やってしまうことはないでしょうか。お酒やタバコなどの嗜好品や人との関係、依存や快楽、執着など人を惑わすものはたくさんあります。それらに打ち勝つことが出来るか、自分に負けてしまうのか。自分の心の中の悪魔に勝てるのは自分自身だけなのです。
プラスのキーワード
マイナスのキーワード
悪魔の正位置の意味
正位置で出た場合は、あなたに強烈な喜びや満足を与えるような機会がもたらされることを示しています。これは必ずしも自分の目標に沿ったものではありません。目標を夢中になって追いかけているときは人生のバランスを保ち、堕落につながる物質的な誘惑に執着しすぎないように警告しています。ただし、たまには羽目を外すことも重要であるということを付け加えておきます。
悪魔の逆位置の意味
逆位置の場合、すでにバランスが崩れているかも知れません。快楽を求めすぎてしまっていることをあらわしています。このカードが語りかけるのは自らの中の悪魔と戦うことです。そこから、目覚めや脱依存などの意味をもっています。一度リセットしてバランスを取り戻しましょう。依存から抜け出すのはとても大変なことです、また元の状態に戻らないように気を付けましょう。
悪魔の解釈
テーマ毎に「悪魔」を引いたときの解釈についてまとめます。
現在の状況
人の気持ち
仕事
恋愛
アドバイス
悪魔に関するデータ
悪魔と占星術
山羊座(土星に支配される地のサイン)
山羊座は現実世界での機能性と豊穣を意味する星座です。現実社会における物質的な価値を意識する傾向が強いのが特徴で個よりも組織を優先します。それは高い統率力、指導力、責任感となってあらわれます。また、根気強さをもっていて、コツコツと目標に向かっていく力をもっています。
支配聖である土星のキーワードは「制限」です。良くも悪くも平均化していこうとする傾向があります。「出る杭は打たれる」という言葉がありますが、土星が行っているのはそのような制限です。悪魔が夢中になって目標を追い求めているときに出やすいのはそんな意味もあるのかも知れません。
【エレメント】地
【山羊座の期間】
トロピカル方式:12月21日~1月19日
サイデリアル方式:1月14日~2月12日
悪魔と数秘術
6(6恋人)=1+5(15悪魔)
数秘術の6は均衡の回復、調和、公平、公正、コミュニケーション、共有、思いやりといった象徴的な意味を持っています。
悪魔と神話/元型(アーキタイプ)
悪魔の絵柄の解釈
背景
悪魔の背景色は黒色です。台座の色も黒ですね。
黒には拒絶、恐怖、脅威といったイメージがあり、黒く塗られたものは重苦しく見えたりします。
ここで使われる黒は、本来人が関わるべきでない闇の世界が一面に広がり、悪徳の元凶がここにあるという意味を持っています。
角の生えた悪魔
ウェイト版に描かれる悪魔は、磨羯宮(山羊座)を象徴するヤギの角、ワシやタカの要素である鉤爪状の足、蝙蝠のような翼が生えた姿で描かれており、バフォメットや、農耕を司る神パーンがモチーフとされています。
悪魔が示しているのは「わけのわからなさ」です。いくつもの動物の特徴をもっていて形容しがたい姿をしています。このように“ちぐはぐ”な象徴を一体の像に集約することは「混乱」や「葛藤」といった心理的錯乱状態を示し、「悪魔」を滅亡や破壊へと誘う恐ろしい存在として扱っていると解釈されます。
悪魔の頭上には五芒星が上下逆に描かれていて、これが示すものは堕ちた人間、堕落の象徴とされています。
角の生えたふたりの人物
悪魔の足元には二人の人物が描かれています。この構図は「5教皇」「6恋人」と似通っています。
悪魔のカードでは角の生えた男女が悪魔が乗る台座から伸びた鎖によって捕らえられている様子が描かれています。しかしよく見るとこの鎖は頭よりも輪が大きく簡単に外せそうです。二人の表情は怯えでも喜びでもなく、微妙な表情をしていますね。
この二人もわけがわからない状態になってしまっているのだと推測することができます。左の女性の尻尾は古代からワインなどで用いられる葡萄の房が描かれており、右の男性の尻尾には、悪魔の左手に持っている松明から着火して燃えている様子が描かれています。これらはいずれも欲望や快楽から夜を騒がせてきた犯罪者や独裁者を示すものとされます。
マルセイユ版との比較
マルセイユ版の悪魔は頭部の角は牡鹿の形、手には猛禽類を思わせる爪を備えている上、背中の羽は哺乳類であるコウモリの形があります。また股間は男性のように膨らんでいるのに、胸部には女性の乳房を思わせる模様が描かれています。悪魔のわけのわからなさが強調されています。
悪魔は剣を持っています。これは「刃の部分を持った状態」で描かれています。つまり「悪魔」は剣の使い方はおろか持ち方すら知らないことを意味しています。悪魔に描かれる剣は、誰にも制御されない極めて危険な暴力の象徴となります。
マルセイユ版の悪魔は教皇と対比された構図になっていて下にいる人物が前を向いているのも教皇とは逆です。どちらの版でも彼らを縛る鎖は緩んでおり、自我を取り戻せばいつでも逃げ出せることが示唆されています。
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