タロットカード大アルカナ14「節制」の意味と絵柄の解釈

タロット節制
目次

節制の基本情報

「巧みな融合と調和」

節制のメインキーワードは「調和」です。節制は「まぜ合わせる」「結びつける」という意味のラテン語に由来するカードです。ふたつのカップに入った水を器用に操るさまはコミュニケーションを暗示しているようです。異なるものをまぜ合わせれば化学反応が生じ、新しい何かが生まれます。これには新しい経験や出会いなどが含まれます。

プラスのキーワード

節制、節度、献身、自制、適切な割合、癒やし、対応能力、相反する衝動の調整、異なるニーズのバランスをとる、思慮、相互尊重、冷静、和らぎ、均整、適切な混合、妥当な手段、解決、対立する同士の結合、衝突する見解の調和、反対勢力の和解、巧妙な組み合わせ、中道、創造的な解決、矛盾点の巧妙な調和、交渉能力

マイナスのキーワード

節度のなさ、衝突、不一致、過剰、不均衡、短気、極端に走る、自制心の欠如、優柔不断、相反する利益、身勝手な要求、対抗勢力との交渉決裂、和解し難い不和、オール・オア・ナッシングの考え方

節制の正位置の意味

正位置で出た場合は、他者や新しいものからの影響を積極的に受け入れようとする姿勢があらわれている状態です。あなたの心は開かれていて、異なる意見や価値観にも理解を示し、臨機応変に受け入れることが出来るでしょう。これは無条件に受け入れるわけではなく、自分らしさを忘れずに昇華させていきましょう。

節制の逆位置の意味

逆位置の場合、新しいものや他者からもたらされるものに拒絶の姿勢を見せています。他者の意見や考えを受け付けず、独りよがりになってしまいがちです。自分を守ることには繋がるかも知れませんが、周囲とのすれ違いや喧嘩など不調和が生じてしまいそうです。社会で生きていく上では他者からの影響を完全に遮断することは出来ないと心得ておきましょう。

節制の解釈

テーマ毎に「節制」を引いたときの解釈についてまとめます。

現在の状況

ものごとを調整すべき/人との交流から気付きを得る/よい化学変化が生じる/統合と再編/新しい発見がある/ちょうどいい

まじり合わない運気/人と会うことに拒絶反応を示している/なにかとすれ違いが多い/合わない環境に身を置いている/衝突が多いとき

人の気持ち

心がオープンになっている/素直/相手にも心の内を見せて欲しいと願っている/理解し合いたい/いろいろな人の意見を参考にしたい

意見を聞いているようで聞いていない/柔軟性がない/変わることを拒絶している/自分のやり方を押し通そうとしている/小難しく考えて複雑にしている

仕事

よい環境/仕事仲間と積極的な関わりをもつ/ディスカッション/勉強の成果を仕事に生かす

協調性がない/臨機応変に動けない/孤立する/仕事を抱え込む/ワンマン

恋愛

順調に進む恋/相手への関心/心身ともによい相性/理解できる恋人/知性に惹かれている

なかなか進展しない恋/相手をふりまわす/自分のことばかりを優先する/理解し合えない/一方通行

アドバイス

ちょうどよい状態を目指して/まず自分のなかの異なる感情に折り合いをつけよう/状況に応じたやり方を見つけて/折衷案を見つけて

どんなものも否定的にとらえずに興味を持とう/相手を理解するために会話を重ねて/自分の殻に閉じこもらないで/受け入れよう

節制に関するデータ

節制と占星術

射手座(木星に支配される火のサイン)

射手座は一言で言い表すならば「自由奔放な冒険者」。興味を持ったことにはとにかくスピーディーに、放たれた矢の様に突き進みます。この星座は「社会的人格の育成」の段階の最後に位置しています。共同体意識を踏まえたうえで浮かび上がってくる個性をあらわすと言われています。

支配星である木星は発展や拡大のキーワードをもった惑星です。木星が示す発展は社会における共存的発展能力の成長という意味を持っています。自分以外の他者に対しても影響を与える存在なのです。節制で起こる化学変化も自分だけでなく相手にも影響を及ぼすものだということを意識しておきましょう。

【エレメント】火

【射手座の期間】
トロピカル方式:11月22日~12月20日
サイデリアル方式:12月16日~1月13日

節制と数秘術

5(5教皇)=1+4(14節制)

数秘術の5は不安定性、分裂、苦闘、争い、衝突、動揺、危機、下降、緊張、不確実性、厳粛、不均衡といった象徴的な意味を持っています。

節制と神話/元型(アーキタイプ)

ケンタウロス(ギリシャ神話)、錬金術師、両性具有、性転換、クリエイター、アーティスト、治療師、発明者、ヘーゲルの弁証法

節制の絵柄の解釈

背景

節制の背景色は灰色、この一つ前のカードの「13死神」と同じ色ですね。

灰色は白でも黒でもない、ここからどのように物事が展開するか分からない状態です。遠くに昇る太陽も死神のカードにも描かれていますので新しい何かが始まることを示していると解釈することができます。

太陽が昇っている山への道は湖(川?)から真っすぐと道が続いています。その道は平たんなので調和してしまえば成功や幸福にスムーズに近づくことができそうですね。

背景右側に咲いている2つの花はアイリス。アイリスは、ギリシャ語で「虹」を表す女神イリスを語源としたもので、これからはじめる一日が虹がかかるような穏やかな晴天の日になることを意味していると考えられます。

天使ミカエル

ウェイト版では描かれている天使そのものが四大元素を一つにまとめあげ、調和されたデザインをより強調したものとなっています。天使の背中の羽は風を、水につけている右足は水を、地につけている左足は地を、胸にある上向きの赤い正三角形は(錬金術における)火をそれぞれ象徴しています。

描かれている天使はミカエルとされ、規律と節度、慈愛と献身をあらわしています。天使の背後には、栄誉の印とされる「光輪」が描かれています。これは吊された男の札にも描かれていて、死神を挟んだ前後のカード2枚の光輪は、生死の狭間を体験するものには既に栄誉を与えられているという意味だと解釈されています。

カップから移される水

中央に描かれた天使ミカエルはカップからカップへと水を移し替えています。対極にある2つのカップの中身は、男性性と女性性、陰と陽、火と水、霊と肉、意識と無意識といった相反する要素を象徴し、ミカエルは、この相反するもの同士を結びつける「仲介者」として描かれている。

水はタロットカードにおいては心そのものをあらわしていて、人との交流やコミュニケーションも意味しています。他人はかならず相反する要素をもっています。おたがいがもつ要素をまぜ合わせることで、双方がよりよい方向に発展することを意味しています。

マルセイユ版との比較

14節制
ウェイト版
マルセイユ節制
マルセイユ版

二つの版で構図はほとんど変わっていません。ウェイト版では先ほど書いたように四大元素の調和という意味合いが追加されているのですが、それ以外の天使の存在や行動は同じです。

マルセイユ版では青と赤に衣装が塗り分けられていて、相反する要素だということが強調されたデザインになっています。また交換されている水は白色をしていますが、これは純粋な本質であるということを象徴しています。

タロットカードの22枚の大アルカナが錬金術における不老不死の霊薬、エリクシールの製造過程を寓画に起こしたものとする説があるのですが、この「節制」に描かれる水を移し変える作業はまさに錬金術の基本、調合そのものと考えられます。

参考文献
タロット辞典(毎日新聞出版)
78枚のカードで占う、いちばんていねいなタロット(日本文芸社)

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この記事を書いた人

「Stella Maris」オーナー。占いとカフェが好きなので混ぜました。占いはタロット(ウェイト、トート)、ルノルマンカードを中心に行います。タロットカードの絵柄に魅せられ、将来はオリジナルのタロットカード(フルデッキ)を創るのが今のところの夢です。このサイトではあなたの「指針」となるような記事やコンテンツを作成していきます。

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