ワンドの2の意味
「ここからどこへ?」
ワンドの2のメインキーワードは「到達」です。すでに一定のものを手にしていることをあらわしています。それを生かして更に発展していくのか、現状に満足をして失ってしまうのか。「これまで」と「これから」を見つめ直すカードです。
プラスのキーワード
マイナスのキーワード
ワンドの2の正位置の意味
このカードは伝統的には悲観的な考えと悲嘆をあらわすとされていました。現代では運、壮大、支配権、他者への影響などの意味も持っています。
将来のことを考えているときには悲観的な考えが心を支配してしまうことがあります。一つを選ぶということは一つを捨てなければならないということ。どちらを選ぶにしてもそれは重大な選択になります。
ワンドの2の逆位置の意味
伝統的には不意打ちや奇跡、異常な出来事を意味していました。驚異と驚嘆で満たされるようななにかが起こる可能性があります。
逆位置でも重要な選択をするタイミングにあることを意味していますが、その決断ができずに悩んでしまう可能性を示唆しています。選んだ答えが最善なのか自信を持てない状態にあるのかもしれません。
ワンドの2の解釈
テーマ毎に「ワンドの2」を引いたときの解釈についてまとめます。
現在の状況
人の気持ち
仕事
恋愛
アドバイス
ワンドの2に関するデータ
ワンドの2と象徴体系
ワンドの2と占星術
火の牡羊座(春の最初の10日間)の第1デカンである、積極性と先駆性の惑星火星(威厳)。これはワンドのクイーン(火の水)と皇帝(牡羊座)の領域でもあります。火星は塔とも結びつけられます。
火のワンドのクイーンは、牡羊座の始まりとともに春をもたらすとされています。
ワンドの2のタイミング
牡羊座0度―牡羊座10度
トロピカル方式 : 3月20日~3月29日
サイデリアル方式 : 4月14日~4月23日
ワンドの2の絵柄の解釈
- 白い塔のような場所と眼下の平原
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男性が立っている場所はワンドのAで遠くの方にあった城のようにも感じます。一つの目標に達していることをあらわしています。
- 地球儀を持った男性
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絵の中央の男性は手に地球儀を持っていて世界を手にしているようにも見えますが、その目線の先には大海原が広がっています。手にしたものに満足せずに次のステージに進もうとしている様子を示唆しています。
- 手に持ったワンドと固定されたワンド
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男性は手にワンドを持っていますが、もう一つのワンドは壁に固定されています。これは次の目標に進みたいという情熱と今までの栄光や成功に固執していることをあらわしているようです。
- 情熱の赤い薔薇と純粋性の白い百合
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壁には薔薇と百合が交差するように描かれています。情熱と純粋な感情が男性の心を支配しているようです。後ろ髪を引かれるような思いはしているようですが、それ以上に先に進むワクワク感が勝っているのでしょうか。
- 背景のグレー
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背景はワンドのAと同じくグレーで、この情熱が行きつく先がまだ定まっていないこと、つまりは未来は未確定ということを示しているようです。
ワンドの2のイメージ
ワンドの2は方向性を決めるという意味を持っています。何も持たない状態から高い目標を目指すのはある意味、行動あるのみなので実はそんなに難しくはありません。しかし、一度成功した状態からそれを捨てて、新しい領域に進んで行くのは誰だって難しいものです。
何かを選ぶということは何かを捨てるということ。興味がある仕事はあるけれど、今の仕事は給料も良く、評価もされている……という状態なんかが当てはまるでしょうか??給料は下がるけれどやりたい仕事を選ぶか、やりがいがないけれども安定している仕事を続けるか。これはどちらが正解ということはないと思います。
一番問題なのは、どっちつかずでモヤモヤとしてしまうこと。どちらかを決めてしまわないと、どちらも失ってしまうことになってしまうかも知れません。このカードのように視野を広げて自分の心と対話してみましょう。
現状維持では後退するばかりである。
―ウォルト・ディズニー
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